by Shayde Christian
この記事は、2023/03/27 に公開された「Trusted Data: Alchemy For Misinformation」の翻訳です。
「営業、マーケティング、財務担当者が、四半期ビジネスレビューに出席し、業績を発表するが、それぞれの報告や数字が合わなかった。結局、数字の出所について議論し、45分かけて共通点を探るといううんざりした時間を費やし、会議が終わった」という話を聞いたことがあります。これは、信頼できないデータが原因となって引き起こされる問題の最も良い例と言えるでしょう。
その状況をどのように解決して行けば良いのでしょうか?信頼されるデータとしての信頼はどのように得るのでしょうか?
呪文書を参考にする
ここで言う呪文とは、エンタープライズビジネス用語集から唱えられます。Clouderaのデータガバナンスディレクターである Suvayu Bose は、非常に実践的なアプローチでデータガバナンスを実施しています。プログラムにCレベルの役員からのコミットメントを確立し、戦略的な目標を設定し、データオーナーとデータスチュワードを特定してから、横断的にデータ定義を交渉することに取り組んでいます。
データが信頼されるためには、そのデータの意味、出所、由来に全員が同意する必要があります。
まず、重要なデータ要素、つまり企業を運営する上で最も重要な指標や KPI を構成するデータオブジェクトから始めます。もし数字が、Boseの定めるデータ定義に適合しないなら、四半期会議に無防備で参加することになります。
1. データセットの標準化
信頼できるデータの信頼を得るために Bose が推奨する 3つの要素のうちの1つ目がデータセットの標準化です。データ定義はビジネス用語集で体系化されているため、企業のデータセットでそれらのデータオブジェクトを確立し、新しいデータ資産のソースとなる信頼できる情報源とします。
Cloudera は、セキュリティ、ガバナンス、リネージが統合された世界最高のハイブリッドクラウドデータプラットフォームを構築しましたが、社内データを管理する上で、他社と同様な課題に直面しています。2021 年にはデータガバナンスを倍増させ、エンタープライズデータセットを標準化していることもあり、わずか 18 カ月で飛躍的に成長しました。標準データセットから新しい分析を取得し、レガシーデータセットをアーカイブし、確立された分析を再パイプする (実行可能で目的がある場合のみ) ことによって、データへの信頼を高めています。
2. レポーティングと分析の標準化
私たちは長年にわたりデータの民主化に取り組んできました。そして、おそらく多くの企業と共通の副作用的課題である、統制のとれないレポートや分析の存在を経験してきました。インベントリーを縮小させることは、重複した矛盾したレポートへのアクセスを排除するということになり、データへの信頼を高めることができます。
まず、レポートを廃止し、インベントリーの85%に値する使用率の低いジョブを抽出しました。これにより、データベースのアーカイブ対象が追加されることになりました。会社の最も重要な KPI と指標のための企業標準のダッシュボードを構築し、エグゼクティブビューから始まり、中間管理職や個々の社員のビューへと掘り下げていきました。そして、よく使われるレポートの重要な機能を企業標準に接合させることで、さらに5%のインベントリーを統合しました。
3. すべてを標準化する
企業標準のデータオブジェクトやダッシュボードが増加し、レガシーデータ資産が減少する中、重複するパイプラインやクエリを停止し、環境の健全性が急上昇しています。
サポートをご要望の場合は、当社のプロフェッショナルサービスチームを通して、どこにチャンスが存在するのか、そして、そのチャンスを手に入れるにはどうすれば良いのかご相談ください。
CDO Summit Tokyo 2023 Summer協賛
デジタルリーダーが集まる「CDO Summit Tokyo 2023 Summer」が2023年6月1日(木)オンラインにて開催されます。ClouderaもSilver Sponsorとして協賛、また講演への参加も予定しています。詳細・参加申し込みは、CDO Club Japanのサイトをご確認ください。皆様のご参加お待ちしております!
【CDO Summit Tokyo 2023 Summer】
産業・業界の壁を超えたデジタル連携、新産業革命の実現に向けて
~DXの変革の壁を超えるには?~
2023年6月1日、11:00~18:30
オンライン開催
参加申し込みはこちら:https://www.cdosummittokyosummer.com/