新生Clouderaの本格始動

Cloudera株式会社 執行役員社長 中村 共喜

2019年1月にClouderaとHortonworksの合併が完了してから早くも4か月が経ちました。合併後に多くのお客様とお会いする中で、2社の統合について歓迎してくださり、さまざまな業界においてデータの力によってビジネスを成長させたいとお考えになる企業が増えてきたことが感じられ、大変嬉しく思っております。新生Clouderaでは、「エンタープライズ・データ・クラウド・カンパニー」をミッションに掲げてまいります。これは、いかなるデータでも、どこにあっても、エッジからAIまでのあらゆるワークロードとデータの一元管理ができるプラットフォームを提供していくことを意味しています。今回は、様々な活動が始動している新生Clouderaの現状と狙いについて触れさせていただきたいと思います。

まず合併により新生Clouderaは、従業員数3,000人以上、顧客数も85カ国で2,000社以上となり、パートナー数は3,000社を超える規模に拡大致しました。旧ClouderaとHortonworksはビジョン、オープンソース、パートナー企業など共通する部分も多い半面、HortonworksはIoTやエッジコンピューティングのデータフロー、ストリーミング分析に、旧Clouderaは機械学習/AIに注力し、異なる分野を得意としておりました。両社のソリューションが補完的であったことで、合併により業界で唯一エッジからAIまでを統合的にカバーできるプラットフォームを提供できるようになり、お互いが描いていた技術ロードマップの実現を加速化できるようになりました。

世界中のあらゆる業界で“デジタルトランスフォーメーション”が促進しており、その中心にデータがあります。データを徹底的に活用しお客様の行動とニーズを理解して、より良い製品・サービスを提供して売り上げの向上とコストの削減を目指すと同時に、法令、規制が厳しい業界においても対応が容易でデータを安全に守れるデータ駆動型企業が強く求められています。また日本ではここ数年でキャッシュレス化が進み、それに伴って膨大なデータが収集され、そこからお客様の満足度向上に向けたデータ活用がさらに進むことは確実です。

こうしたニーズに応えるべくClouderaではエッジからAIまでをハイブリッド/マルチクラウドで対応できるよう注力し、データの保存場所にかかわらずクラウド上でデータカタログやセキュリティ、ワークロードの一元管理ができる環境を整えていきます。最初の取り組みとして2019年の夏頃に旧ClouderaとHortonworksのプラットフォームを統合した新しいプラットフォームである「CDP(Cloudera Data Platform)」を発表する予定です。同プラットフォームではAmazon Web Services(AWS)、Microsoft Azureなどの複数のクラウドプラットフォームを一元管理できるよう対応する予定で、ハイブリッド/マルチクラウド環境でのデータ駆動型ビジネスをお求めになるお客様には強力なソリューションを提供させていただくことになると考えています。
新生Clouderaでは、お客様にデータの力をご享受いただけますよう、製品開発と人材育成に尽力し、常にお客様に寄り添わせていただきながら、新たな価値を創造していきたいと考えております。

今後とも何卒宜しくお願い致します。

Cloudera株式会社 執行役員社長 中村 共喜

 

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