ハイブリッドクラウド移行の課題を解決する方法

ハイブリッドクラウド移行の課題を解決する方法

世界的にハイブリッドな働き方に移行する中で、ハイブリッドクラウドによるデータサービスと分析は、企業の新しい標準となりつつあります。ハイブリッドデータ戦略を実施するために、IT リーダーは、社内外の課題を克服する戦術を必要としています。

by Sudhir Menon
この記事は、2021/12/16に公開された「How To Overcome Hybrid Cloud Migration Roadblocks」の翻訳です。

レポートについて

Cloudera エンタープライズデータ成熟度レポート」は、企業における上級意思決定者と IT 意思決定者の3,150人を対象としたグローバル調査で、データと分析の現在の能力と取り扱いに関して、組織の成熟度を評価したものです。組織における、データと分析の現在の利用状況、データと分析の活用を支援している関係者、プロセス全体でデータがどの程度活用されているか、エンタープライズデータ戦略の有無、エンタープライズデータクラウドに関連する機能がどの程度導入されているかという点に基づいて評価されています。

この「Cloudera エンタープライズデータ成熟度レポート」の中から、全体的に統合されたエンタープライズデータ戦略による、収益、回復力、文化など、企業が望む成果を実現するためのさまざまな方法を探ります。

パンデミック以降の世界では、サービス経済の労働力の多くが在宅勤務とオフィス勤務のハイブリッド型に切り変わりました。そして、企業もデータ戦略において、これに追随するようになりました。オンプレミス、パブリッククラウド、マルチクラウドのアプローチを組み合わせて、相乗効果を発揮するハイブリッドクラウドのデータサービスと分析は、企業の新しい基準となりつつあります。

3,000人以上の IT 意思決定者および上級意思決定者を対象とした調査では、40%の組織が、現状「ハイブリッドだが、大部分はオンプレミス」であると答えました。そして、36%の回答者が、今後18カ月以内にマルチクラウドのハイブリッドに移行すると予測していることがわかりました。

仕事の形態が変化するにつれ、それに対応するデータ管理戦略も変化するというのは、当たり前のことです。複数のソースやロケーションからデータにアクセスし管理することは、これまで以上に重要であり、組織は、ハイブリッド型労働者の力を活用しながらも、通常通りのビジネスを展開するためのコントロールと柔軟性を得ることが必要です。

在宅勤務に切り替わる際に、新たなる課題が出てきたように、データ移行においても課題が出てきています。ハイブリッドデータ戦略を実行するために、IT リーダーは、組織内外の問題を乗り越えるための独自の戦術を必要としています。

戦術1:ビジネスの速度に合わせつつもパフォーマンス標準を維持する

調査では、上級意思決定者の60%が、データサービスを高速で業務に適用するためのパフォーマンス測定基準を、自社で完全には保持できていないと答えています。同じ回答者の63%が、ビジネス上重大な意思決定を行うために、データを迅速に必要としていることを考えると、これは切実な問題だと言えます。

標準を策定し、組織のデータストリームの信憑性を確認することは、あらゆるデータ移行を実施し、現代のビジネスが求める速度(Velocity)を満たすハイブリッドアプローチへのスムーズな移行を実現する上で、重要な鍵となります。

戦術2:セキュリティ、バックアップ、およびディザスタリカバリの全社的な標準化を目指す

調査に参加した上級意思決定者のほぼ3分の2(63%)が、データ運用に関する十分なセキュリティ基準を自社で完全に導入できていないと回答しています。また、セキュリティ、バックアップ、ディザスタリカバリの信頼性に確信を持てると回答したのは、調査対象者のわずか39%にとどまりました。

ハイブリッドクラウドインフラの構築を無駄にしないためにも、安定性と安全性を確保しましょう。ハイブリッドな働き方は、サイバーセキュリティの脅威が増加することを意味し、それに対応するために細心の注意を払い、適切な事前対策に取り組む必要があります。

戦術3:全従業員が参加する形をとる

ハイブリッドデータクラウド戦略へ移行するための取り組みに賛同してもらうことは、必要なステップの1つです。それには、一貫した企業規模のデータ戦略(ハイブリッドがその重要な構成要素であること)があれば、目標を達成するために必要な、組織の忍耐力とリソースを確保することができます。

調査対象となった IT リーダーのうち、会社の事業部/部署の優先順位と企業のデータロードマップの整合性を、定期的に確認していると答えたのは、わずか35%でした。ハイブリッドクラウドが企業全体のデータ戦略、ひいては収益目標にどのように適合し、補完し、強化するかを理解することは、戦略的意思決定の短期および長期の費用対効果をよりよく理解したいと思う経営幹部にとって、大きな効果をもたらします。

しかし、「プロセスを定期的かつ正式に評価し、最適化して、データと分析に基づいて新しいビジネスモデルを策定している」と答えたのは、わずか34%でした。つまり、データへの取り組みと、戦略を全面的にサポートするような具体的な結果との間には、明らかに大きなギャップがあるのです。すべての関係者が参加すれば、ハイブリッドクラウドがビジネスにもたらす可能性は無限に広がるでしょう。

この記事は、レポートから得られた知見の一部をご紹介したものです。詳細は「Cloudera エンタープライズデータ成熟度レポート」でご確認ください。

Cloudera Japan Marketing
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