データ可視化とは?具体的な手法やメリット、可視化の手順について解説

データ可視化とは?具体的な手法やメリット、可視化の手順について解説

データをビジネスに有効活用するには「データ可視化」と呼ばれる作業が必要です。本記事ではデータ可視化の手法、メリット、そしてデータ可視化の手順について紹介していきます。

 

データ可視化とは

cloudera_blogデータ可視化とはデータをグラフなどに変換することで、人間にとって理解しやすい形にすることです。

私たちの周囲では日々さまざまなデータが生成・蓄積されています。こうしたデータの多くは「膨大な数値」で表現されており、そのままでは(人間の能力で)内容を理解することは困難です。

このためデータをビジネスに活用するには、まずデータの可視化に取り組まなくてはなりません。

 

データ可視化の手法

ひとくちにデータ可視化といっても、具体的な手法はさまざまです。ここでは代表的な4つの方法を紹介します。

手法その① グラフによる可視化

データ可視化で使われるポピュラーな手法のひとつが「グラフ」です。これには以下のようなものが含まれます。

・棒グラフ

・折れ線グラフ

・積み上げグラフ

・レーダーチャート

・円グラフ

・ヒートマップ

それぞれのグラフは用途によって使い分けられます。たとえば「データ同士を比較」するなら棒グラフ、「時系列による変化を表現」するなら折れ線グラフといった具合です。

 

手法その② 図形による可視化

データ可視化では、アイコンやイラストなどの「図形」を使うこともあります。①のグラフよりも視覚に訴える効果が大きいため、特に一般社員や外部向けのプレゼン資料などでよく用いられる手法です。

 

手法その③ 色による可視化

よりシンプルに「色」を使う手法もあります。データの強弱を色の種類や濃淡で表現すれば意味や内容を直感的に理解しやすくなり、迅速な意思決定に役立つでしょう。

なお色による可視化は、①のグラフや②の図形、そして④の地図と組み合わせることで、より効果的になります。

 

手法その④ 地図による可視化

地理的な情報を含むデータの可視化では「地図」も利用されます。たとえば地域ごとの売上データを比較する場合、地図の上に数字や図形を重ねて配置する、もしくは地図に色を付けるといった方法で可視化できるでしょう。

 

データ可視化のメリット

データ可視化のメリットは、単に「データの内容を理解しやすくなる」ことだけではありません。ここではデータ可視化が企業に与える3つのメリットを紹介します。

メリット① 迅速な意思決定に役立つ

一つ目のメリットは、迅速な意思決定に役立つことです。データを可視化することでデータが示す課題や問題を素早く・正確に把握できれば、それを解決するための方針も、素早く立てることができます。

メリット② 共通認識の構築に役立つ

二つ目のメリット、社内の共通認識を構築できることです。データ可視化で一般的に利用されるグラフや図形は、誰が見ても同じ情報を引き出すことができます。このため特殊なスキルや経験を持たない社員でもデータの意味を理解し、社内で共通の問題意識や行動方針を共有しやすくなります。

メリット③ 予測分析に役立つ

三つ目のメリットは、将来の予測に役立つことです。過去に蓄積されたデータを可視化すれば、データ同士の関係性や変化の傾向も明らかになります。これを利用することで将来のデータ(需要や売上に関するデータなど)の動きを予測分析し、先手を打つことが可能になるでしょう。

 

データ可視化の手順

適切なデータ可視化には、適切な手順が必要です。ここでは一般的なデータ可視化の手順を4つのステップで紹介していきます。

ステップ①  目的をはっきりさせる

まず、何のためにデータ可視化するのかを明確にします。可視化されたデータを誰に見せるのか、そのデータを何に利用するのかなど、目的がはっきりすることで、その後の方針も決まります。

たとえば専門知識を持たない一般社員向けのプレゼン資料なら「ピックアップした要点を、印象的なグラフィックで表現する」、専門家向けの参考資料であれば「より細かいデータを専門用語を使って説明する」といった具合です。

ステップ② データの意味を正しく理解する

次に、可視化の対象となるデータの意味を正しく理解します。これはデータのすべてを理解する、という意味ではありません。あくまでデータ可視化の目的に沿って、それに関連するデータの意味やデータ同士の関連性をきちんと把握するということです。

ステップ③ ストーリーを作る

必要なデータを取り出したら、それをストーリー(物語)にします。たとえば店舗ごとの来店者や売上のデータと気象データを組み合わせることで、「雨が降ると来店者が増えて売上が伸びる」というストーリーが作れるかもしれません。

ステップ④ 最適な手法を選ぶ

目的、データの意味、ストーリーが明らかになったら、それらにふさわしい最適な手法を選びます。たとえば時系列での変化を表すなら棒グラフや折れ線グラフ、エリアごとの比較なら地図を使うのが一般的です。また一般社員向けならグラフィカルなもの、専門家や経営層向けならシンプルで要点を突いたものにするのが良いでしょう。

 

まとめ:データ可視化によって社内データを最大限に活用する

データ可視化は、データをビジネスに活用するうえで非常に重要です。データを正しく、効率的に活用するには「適切なデータ可視化」が欠かせません。上で紹介した4つのステップをしっかり理解して、社内データを最大限に活用していきましょう。

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