Cloudera の Dell PowerScale 向け QATS 認証で、データ管理の新時代を切り開く

Cloudera の Dell PowerScale 向け QATS 認証で、データ管理の新時代を切り開く

by Vineeth Varughese, and Michael Nabhan
この記事は、2023/11/28 に公開された「Cloudera’s QATS Certification for Dell PowerScale Unleashes a New Era of Data Management」の翻訳です。

生成 AI は、その人気上昇に伴い、最高経営責任者 (CEO) が取り組むべきことの最優先事項として急浮上しています。そんな中で、AI アプリケーションを強化するためのパフォーマンスの高さ、シームレスかつセキュアなデータ管理および分析ソリューションは必要不可欠になっています。Cloudera Private Cloud Data Services は、迅速で実用的な洞察と信頼できる AI を提供するために、エンタープライズデータを大規模に提供する、包括的なプラットフォームです。また、ハイブリッドおよびマルチクラウド環境で、データウェアハウス、機械学習、データエンジニアリングなどのサービスを備えた、フル機能のオープンデータレイクハウスも提供しています。Cloudera のデータサービスは、どこに保存されていても、あらゆるデータのパワーを活用できる柔軟性を備えているため、企業は貴重な洞察を得て、十分な情報に基づいた意思決定を行うことができます。

この度、Cloudera とDellは、Cloudera Data Services とシームレスに動作する Dell PowerScale の Quality Assurance Test Suite (QATS) 認証という、両社の取り組みにおける新たなマイルストーンを発表いたしました。

アーキテクチャ概要

Cloudera Private Cloud データサービス図

Cloudera Private Cloud Data Services の意義

Cloudera は、巨大なオープン・データ・レイクハウスのスケーラビリティと相互運用性の代名詞ともなっている統合データプラットフォームを提供しています。エンジンにとらわれないテーブルフォーマットである Apache Iceberg が最近リリースされたことで、企業は複数のユースケースに対応するデータの単一コピーを展開し、データサイロの排除、ETL パイプラインの簡素化、ストレージコストの削減を実現できます。つまり、よりシンプルなデータ管理と、ビジネスユーザーの生産性の飛躍的な向上が期待できるのです。Cloudera は、データ分析領域において、クラウドネイティブな俊敏性とイノベーションをもたらします。そして、ハイブリッドおよびマルチクラウド環境向けにデータウェアハウス、データエンジニアリング、機械学習/AIを含む幅広いデータサービスを提供しています。これらの、他にはないデータサービスは、組織がデータを効率的に管理するだけでなく、そこから価値のある洞察を導き出すための基盤を提供します。

Dell PowerScale の持つ力

進化を続けるデータ管理と分析の状況において、企業はスケーラビリティ、パフォーマンス、統合の容易さを提供するソリューションを常に求めています。Dellは、世界で最も柔軟性が高く1、効率的で2、セキュア3なスケールアウト NAS ソリューションであるPowerScale を提供してきました。これによって、ファイルデータをどこにでも簡単に保存、保護、管理できるようになります。250を超えるアプリケーション統合のパートナーエコシステムと社内の専門知識によって、どのような業種であってもワークロードを強化することができます。そして今回、Cloudera の協力のもと、最新かつ最も包括的なデータプラットフォームである Cloudera Private Cloud Data Services が追加されました。無限のスケールと究極のパフォーマンスをお届けします。

QATS 認証の意義

技術の世界では、認証は名誉の証しのようなものです。これは、製品が厳格な試験を受け、特定の品質および互換性基準を満たしていることを示します。特に QATS は厳格なテスト手順で知られ、その認証は高く評価されています。

プロダクト管理シニアディレクターである Martin Glynnは、次のようにコメントしています。

「PowerScale と ECS 製品の QATS 認証は、Dellと Cloudera が提携し、両社の顧客にクラス最高のデータ管理ソリューションを提供する新たな例です。PowerScale と ECS により、顧客は最新のスケーラブルなハイブリッド・データ・プラットフォームをオンプレミスで構築することができ、パブリッククラウドの多くのメリットをデータセンターにもたらします」

Dell PowerScale および ECS製品は、Cloudera のQATS 認証プログラムの開始当初から Cloudera の認証を受けています。Dell PowerScale が Cloudera Private Cloud Data Services の QATS 認証を取得したことは、重要なマイルストーンでした。この認証は、PowerScale が Cloudera プラットフォームスタック全体とシームレスに統合されていることを証明するものであり、企業は互換性に支障をきたすことなく、データ管理、分析、ML/AI ワークフローを合理化することができます。

Cloudera の最高製品責任者である Dipto Chakravarty は、次のように述べます。

「Cloudera Private Cloud Data Services は、お客様の完全な分析ライフサイクルを可能にする業界唯一の Kubernetes ベースのプライベート・クラウド・プラットフォームであり、ハイブリッドクラウドにも対応しています。現在、Cloudera のプラットフォームのネイティブ・オブジェクト・ストアとして Dell PowerScale も含まれています。PowerScale の QATS 認証が完了したことで、ユーザーは、コンピュートとストレージの分離、独立したワークロードのスケーリング、ワークロードの分離、コードを変更することなくシームレスにハイブリッド・クラウド・ワークロードを実行できる能力など、あらゆるメリットを体験することができます」

Dellと Cloudera のパートナーシップ

Dellと Cloudera は10年以上にわたって共同でソリューションを提供してきました。Dell PowerScale と Cloudera Private Cloud Data Services の統合は、次のようなメリットをもたらします。

データ管理の簡素化: PowerScale と Cloudera Private Cloud Data Services の互換性は、同じエコシステム内でデータをシームレスに取り込め、保存、分析できることを意味します。これにより、複雑なデータ転送が不要になり、データのサイロ化のリスクが軽減されます。

スケーラビリティ:PowerScale と Cloudera Private Cloud Data Services はどちらも水平方向に拡張できるように設計されているため、データの増加に合わせてインフラを拡張できます。この拡張性により、データ管理と分析の機能が、進化するビジネスニーズに対応できるようになります。

パフォーマンス:Dell PowerScale のハイパフォーマンス機能は、Cloudera Private Cloud Data Services の分析とML/AIツールによって補完されます。両者を組み合わせることで、企業は大規模なデータセットを迅速に処理・分析し、より迅速な洞察と意思決定の改善を実現することができます。

データセキュリティ:機密データを扱う場合、セキュリティは最重要事項です。PowerScale とCloudera Private Cloud Data Services の組み合わせは、堅牢なデータ保護メカニズムを提供し、データの機密性と完全性を保証します。

コスト効率:データ管理と分析のワークフローを合理化することで、この統合はリソースを最適化し、また、より効率的に割り当てることでコスト削減をもたらします。

まとめ

Dell PowerScale が Cloudera Private Cloud Data Services との互換性において QATS 認証を取得したことは、データドリブン型組織にシームレスなソリューションを提供するというデル・テクノロジーズと Cloudera のコミットメントの証です。この認証は、互換性を保証するだけでなく、データ管理と分析における効率性、拡張性、パフォーマンスの向上の可能性を示すものです。

企業でデータのパワーを活用し、データ主導の意思決定を、自信を持って行うことをお考えであれば、Dell PowerScale と Cloudera Private Cloud Data Services の組み合わせの検討をお勧めします。QATS 認証は、データの取り組みを成功に導く信頼の証です。

  1. 2023年2月、公開情報源の社内分析に基づく。
  2. データ削減、ストレージ容量、データ保護、ハードウェア、スペース、ライフサイクル管理効率、および ENERGY STAR 認証構成 (2023年6月) の効率関連機能を比較した、Dellの分析に基づく。
  3. Dell PowerScale と、競合製品で提供されるサイバー・セキュリティ・ソフトウェア機能を比較したDellの分析 (2022年9月) に基づく。
satoko.uchigaki
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