より良い世界をデータでつくる

より良い世界をデータでつくる

by Carolyn Duby
この記事は、2022/06/24に公開された「Making the World a Better Place with Data」の翻訳です。

ビッグデータや分析に関する話題の多くは、ビジネス上の価値や収益への影響に焦点が当てられています。確かにこれらは、民間企業でも公共機関でも非常に重要なことではあります。しかし、政府機関にとっては、人々の生活を向上させるというより大きな使命があります。

データは、世界をより良い場所にするという、理想主義とも考えられるような挑戦的な目標さえも実現することができます。

元々、本質的には存在していた考え方ですが、現在では米国連邦データ戦略の一部として成文化され、「連邦データの価値をミッション、サービス、公益のために十分に活用する」ことが使命として掲げられています。データで世界をより良くすることは、気高い考え方であるというだけではなく、必要とされていることなのです。

この流れは、世界的に重要なタイミングで起きています。米国を中心とした例を挙げると、現在、世界の人口は、次のような複雑な課題に直面しています。

寿命が延び、ケアの必要な高齢者の数が増加:米国史上初めて、2034年までに高齢者の数が子供の数を上回ると予想されています。(米国国勢調査)

気候変動との戦い:米国では2021年に20件の10億ドル規模の気象・気候災害が発生し、過去最高だった2020年の合計210億ドルの災害被害に次いで、史上2番目に多い結果になりました。(Climate.gov)

高まる地政学的な緊張関係や紛争:インフレからウクライナでの戦争、膨大なサイバーセキュリティの脅威の状況(そして最近の「国家のサイバーセキュリティの改善に関する大統領令」)まで、非常に複雑な時代に現在の政府機関は活動しています。

新しい社会、経済、公衆衛生の現実への適応:新型コロナウイルス感染症の大流行やその他の要因は、リモートやハイブリッドワークの大幅な増加など、人々の生活や仕事の仕方(場所)に影響を与えただけでなく、公衆衛生の向上に関わる新たな緊急事態を生み出しました。

公共部門は、このような問題に取り組むのに活用できる、巨大かつ増え続ける資産を持っています。その資産とは、データです。データは、人々の生活にプラスの影響を与え、人々を取り巻く世界を改善するもので、情報に基づいた迅速な行動を取るために必要となるインテリジェントな分析と洞察の中心的存在なのです。

このビジョンを達成するために、政府機関はデータの収集、整理、管理、分析、活用の方法を、市民やパートナー、その他のステークホルダーとの信頼と説明責任を育むオープンな方法で、最新化および最適化する必要があります。

この変革には、より良い世界を実現するためのデータフレームワークの一部としてまとめなければならない4つの基本属性があります。これらの柱は以下の通りです。

  • 俊敏性:新しいデータソースを迅速に導入・収集し、新しいアプリケーションやデータ製品を構築し、実用的な洞察を提供するためのツール、スキル、文化が必要です。過去の技術で未来の問題を解決することはできません。
  • 信頼性:データが世界をより良くするためには、人々がデータを信頼できるようにしなければなりません。そのためには、透明性、セキュリティ、プライバシー、規制遵守のバランスをとるためのツールやポリシーが必要です。また、偏見を排除し、機械やアルゴリズムが公平で倫理的な方法でデータを活用できるようにする必要があります。
  • データドリブン型文化:公共部門は、自らの業務においてデータドリブン型文化を学び、採用すること、そして社会全般において同様のデータドリブン型文化を育成することに、共通の責任を持って運営する必要があります。
  • 政府サービスを改善するためのオープンな AI と MLコラボレーション:公共データの範囲と規模、そして私たちが取り組むべき課題を考えると、人間の努力と創意工夫だけでは十分ではありません。人々の生活を向上させるという最も意欲的な目標を達成するために、政府機関は自動化と、研究およびサービス、最先端のデータ製品の橋渡しをするオープンなAIおよび機械学習 (ML) とのコラボレーションにますます重きを置く必要があります。

Cloudera は、より良い世界を実現するために、この最新のデータフレームワークをサポートする体制を整えています。私たちは、最適なミッションを実現するためのポストムーブメントツールとして、データレイクハウス、データメッシュ、データファブリックを活用したハイブリッドデータプラットフォームを構築しています。

これは、構造化および非構造化された、膨大な数のソースからの膨大な量のデータを、より大きな利益のために活用できるように、単一のプラットフォームに取り込むことから始まります。また、堅牢なセキュリティプロトコルからデータのリネージ、メタデータなど、信頼性と透明性を確保するために、政府機関が必要とするツールや機能に継続的に投資しています。

インタラクティブな電子書籍 『Data in Motion to Accelerate Your Mission』 で、より詳細をご覧いただけます。

私たちは共に、データの力を使って世界をより良い場所にできます。

さらに踏み込んだ内容にご興味があれば、Cloudera Government Forum での Carolyn Dubyのプレゼンテーション動画(英語)もご参照ください。

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