整合性、エンゲージメント、熱意:CDO として知っておきたい3つのこと

整合性、エンゲージメント、熱意:CDO として知っておきたい3つのこと

CDO スポットライト

by Shayde Christian
この記事は、2023/03/17に公開された「Align, Engage and Rave: 3 Things I Wish I Knew as Chief Data Officer」の翻訳です。

企業戦略との整合性

私は Cloudera にてデータと分析のリーダーをしています。当社では、Cloudera Data Analytics (CDA) と呼ばれるポジションになります。良い名称ですよね。CDA を結成する際に、まずは Cloudera の企業戦略 (企業目標、製品戦略、Go-to-Market 戦略、主要メトリックス、KPI) を理解することが必須でした。CDA の意図は、企業戦略と一致していなければなりません。しかし、それだけで十分でしょうか?本来は、すべての社内の動きが一致しているべきではないでしょうか?

Cloudera は、革新的な組織が変革的なユースケースに取り組み、リアルタイムの洞察を得られるように支援しています。CDA が提供する分析は、ミッションの遂行を可能にするものでなければなりません。そこで私たちは、求めているデータ製品が、顧客の成功、重要となる効率性の達成、競争優位の向上をもたらすかどうかを伺います。もしもたらすようであれば、顧客企業の目標に沿い、成功に貢献できることを確信して、その依頼を受け入れます。一方で、そうでない場合は、お断りするしかないのです。

データ型の組織がすべてに「Yes」と受け入れるべきというモットーを掲げてしまうと、課題を抱えることになります。そのような場合は、企業戦略に沿った行動をとることで、義務から解放され、バックログを減らし、戦略的イニシアチブを推進する能力を解放することができます。

主要な関係者と経営幹部のエンゲージメント維持

野心的に聞こえるかもしれませんが、CDA は、Cloudera のビジネスに影響を与え、収益につながるような成熟度レベルの目標設定を思い描いています。また、私たちのデータ製品がビジネスで達成した効率化の定量については、すでに責任を担っています。しかし、このような大志を抱いていても、CDA はまだシェアードサービスに過ぎないのです。 

あまり公言はしていませんが、高機能な組織では、経営幹部や主要な関係者が持続的に関与しなければ、シェアードサービスは失敗するものだと考えます。

エンゲージメントは、企業戦略とのつながりを維持し、最高のビジネス価値をもたらすユースケースを取り込み、企業にとって必要不可欠な機能といえるのが、エンゲージメントです。そんなエンゲージメントがなければ、関係者は興味を失い、シェアードサービスの価値提案を疑うようになり、関係を断たれてしまったり、部署の解散につながったりします。

主要な関係者を巻き込むためには

1. 認識されているニーズと実際のニーズを継続的に掘り起こす

効果的に分析を活用する組織は、ユースケースを待ち望むだけではなく、自ら価値の高いユースケースを追求します。 

  • 関係者に話を聞く:回答を持たないような物事がないか?現在チームが達成できないことは何か?どんな悩みがあるのか?  
  • 管理職やチームに貢献するメンバーから話を聞く
  • ビジネスユニットの目標達成に役立つデータ製品とは何か、そしてそのデリバリーなど、企業目標の達成に自らが何をできるか検討する

2. 約束事を一貫して実行し、ビジネスにとって不可欠な存在となる

3. 頻繁に会う

「No」と言われないためには、実際に会う必要があります。会うことで、「熱意」を具現化し、それについて熱心に語ることができるようになるのです。

シンプルに言うと、「熱意」を実現するためには、価値の高いユースケースを獲得し、それを実現し、成功を積むことです。一般論とはなりますが、CDO (チーフデータオフィサー) の多くは、「伝える」ことに抵抗がありません。ビジネスを成功させるためには、営業的なソフトスキルが必要です。そして、成功を示すには、体験談やエピソードを交えて語る「ストーリーテリング」が必要です。CDO の中には、ストーリーテリングは不要ではないかと考える方もいるかもしれませんが、そんなことはありません。

ストーリーテリングはとても重要です。そして実は、意識せずともストーリーはできているものです。戦略計画は、データ機能を通じて伝えたいストーリーの概要と言えます。それが、運用計画に反映され、ロードマップのスケジュールに従って展開される魅力的なフィクションとなります。あなたの業績は、自らのストーリーの肉付けとなり、自らのデータ機能によって完成されるものです。ストーリーを見つけ、書き、語る、そしてそれを情熱と共に届けるのです。 

進捗状況や成果物の報告を行う時こそチャンスです。ストーリーを披露し、同時に自ら評価を行なってください。まずは、ストーリーをそのまま伝えるのです。そして、どのような反響があったのかを検証します。今後のストーリーのつかみとなる箇所を学ぶのです。自らの価値を示すことはとてもワクワクするものですが、同時に、自慢げに聞こえないか心配となることがあります。しかし、自信を持つことは決して悪いことではありません。

なぜなら、ワクワクする気持ちは伝染するものだからです。エンゲージメントを生み出すこともあります。今までの経験でも、初めの頃はあまり興味がなさそうに聞いていた関係者が、数ヶ月後には「良い結果を残しているそうですね」と価値を受け入れてくれたこともあります。最終的には熱意が伝わったのです。

 

CDO Summit Tokyo 2023 Summer協賛

デジタルリーダーが集まる「CDO Summit Tokyo 2023 Summer」が2023年6月1日(木)オンラインにて開催されます。ClouderaもSilver Sponsorとして協賛、また講演への参加も予定しています。詳細・参加申し込みは、CDO Club Japanのサイトをご確認ください。皆様のご参加お待ちしております!

【CDO  Summit Tokyo 2023 Summer】
産業・業界の壁を超えたデジタル連携、新産業革命の実現に向けて
~DXの変革の壁を超えるには?~

2023年6月1日、11:00~18:30
​オンライン開催
参加申し込みはこちら:https://www.cdosummittokyosummer.com/

Cloudera Japan Marketing
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